自転車を漕いで、名取川河口の閖上まで行ってきました。
井戸浜街道を下り、閖上大橋を渡るコース。
途中、東部道路を超えたところから津波の泥に埋まった田んぼが広がり、橋を渡った先の閖上は、すっかり町が消えています。
墓石の無くなった墓地と、お寺。
日和山と松。本来の鳥居は津波で破壊され、今あるものはその後流木で再建したものとのこと。
日和山の上から、山側を望む。この辺は住宅密集地でしたが、全く痕跡がありません。この地区だけで、700人以上の犠牲者が出たとのこと。
日和山の上の慰霊塔。
慰霊塔越しに、海の方向を望む。右手、白煙が上がっているのは、新たに建設された瓦礫の焼却施設。
津波で破壊された、笹かまぼこの店、佐々直の建物。
震災から一年余りが過ぎ、瓦礫等はおおむね撤去された後ですが、それ故に何もかもが消えさったという感じをつよく受けました。
こどものころ何度か自転車で釣りに来たので多少周辺の地理を覚えているのですが、見覚えのある街並みは全くなく自分の位置を確認できない状態で走っていました。そんな真っ平の見慣れぬ風景の中から、突然現れる貞山堀や漁港、橋など記憶にある構造物に、改めて津波による変化のすさまじさを感じました。
並行法立体写真
ペンタックス Optio S1 (2台)
12/04/21
閖上/名取市
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