羽化直後のサトキマダラヒカゲ

ようやく春らしい陽気に恵まれた日曜日。
アゲハ類がよく集まる岡の上に登ってみました。しかし、このところの低温のせいで季節が進んでいないらしく、アゲハが時々現れるのみで、キアゲハ、アオスジアゲハ、クロアゲハなどの他のアゲハ類もまったく姿をあらわさず。その上、吸蜜に集まるツツジもまだ咲いておらず、写真らしい写真も撮らずにいました。

そんな時、草にくっついた茶色いものがゆらゆら揺れているのが目につきました。
草に引っかかった枯れ葉が風に揺れてる様にも見えましたが、気になってよく見るとサトキマダラヒカゲでした。
羽化直後らしく、まだ伸びきらない翅をしています。

Neope goschkevitschii

しばらく草につかまってゆらゆらとゆれていましたが、どうも落ち着かないらしく、まだ柔らかの翅を引きずるように地面を移動し、やがて草に引っかかった枯れ枝にぶら下がる形で静止しました。ここでなら安全に翅を伸ばせるということのようです。

Neope goschkevitschii

静止してから30分ほど立ったとき、もう大分翅も固まったかなとちょっと指でつついたところ、腹端からサーモンピンクの乳状の液体を出した。その後もさらに数滴の液体を出し、余分な体液を捨て体を軽くしてる様です。

Neope goschkevitschii

液体出した数十秒程度立ったとき、それまで静止していた蝶は、突然するすると草に登ったかと思うと、羽ばたきの準備運動もせずに、いきなりひらりと舞い上がった。
突然の飛び立ちに、一旦見失ったが、しばらくして再度飛んでいるところを発見し、木の幹にとまったところを撮影。
別個体かもしれないが、ふらふらと頼りない飛び方から羽化直後の個体とおもいます。

Neope goschkevitschii

1枚目 ペンタックス K-7 + D FA macro 100/2.8
2-4枚目 ペンタックス K-7 + DA35 macro ltd
10/04/25
西山公園/たつの市

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