モートンイトトンボ

先週、佐用町内の山の中で、廃田を見つけました。そして、そこで今や希少な日本在来淡水ガメ、イシガメを採集しました。イシガメは、知り合いがイシガメの保護繁殖活動を行っているということで預けました。

そのイシガメ採集のおり、水が入った廃田を飛ぶ非常に小さなオレンジ一色のイトトンボを見つけました。その時は、トンボに疎い私には何者なのかわからず、カメラを持っていなかったので写真も撮らずに帰りました。

帰宅後、そのオレンジのイトトンボがモートンイトトンボの未成熟のメスであることを知りました。
しかも、兵庫県版レッドデータブック2012では今回のBランクからAランク(絶滅危惧種I類相当)に格上げ(もちろん、めでたいことではない)された希少種であることを知りました。

そこで、本日モートンイトトンボの撮影に行ってきました。

Mortonagrion selenion

最初に見つけたのは、このようなオレンジ一色のもので、未成熟のメスとのこと。
周囲を探すと、成熟したメス、オスも見ることもできました。

Mortonagrion selenion

成熟したメスは、黄緑一色に。

Mortonagrion selenion

Mortonagrion selenion

オスは、黄緑に黒筋の胸にオレンジの尻尾(腹)をした非常に美しいトンボでした。

レッドデータブックの県内分布記録には佐用町は載っていないので、人に知られていない発生地を発見したのかもしれません。周囲では、前日撮影したのと同じサラサヤンマも見られました。
非常にいい場所を見つけたと思いますが、このポイントも長くは続かないと思います。
モートンイトンボに必要な浅く水が張った田はわずかで、周囲の田では乾燥化は進み笹が生え始めています。まったく人による管理がなされていないだろうこの廃田では、数年で現在発生している田も同じように干上がり、失われると予想されます。

ペンタックス K-5 + DA★300/4
12/05/31
廃田/佐用町

コメント

タイトルとURLをコピーしました