クロツバメシジミ

露岩地に生えるツメレンゲなどの多肉植物を植物を食草とする希少種、クロツバメシジミを初めて撮影しました。

先月、いつも昆虫館で御一緒するKさんから千種川沿いのクロツバメシジミの発生地を教えていただいてました。そこで見た、食草ツメレンゲやそれが生える崖の様子などをみて、うちの近所の崖でも発生している可能性があるのではと考えるようになりました。そこで、早速近所の目を付けた崖を下から観察すると少ないながらツメレンゲが自生しているのを確認できしました。しかし、まったく近づけない位置にツメレンゲがあり、蝶がいたとしても撮影は絶望的で、卵や食痕を観察するのもう不可能でした。

そこで、本日は崖の裏に回り込んところから山頂に向かう登山道を使って崖上部でクロツバメシジミを探そうという計画で現場に向かいました。そして、登り口を探して車通りの多い道沿いを歩いていたところ、道路わきの露岩地に数匹のシジミ蝶類が舞うのを発見。よく見るとそれがクロツバメシジミでした。気合を入れていたわりに、えらくあっけない出会になってしまいました。

クロツバメシジミ

Tongeia fischeri

このポイント5メートル四方程度の狭い範囲に10匹以上はいたと思います。ツメレンゲのある崖からは100メートルほどしか離れていませんが、ここではほかの多肉植物、一枚目に写っているマルバマンネングサ?が食草になっているようです。卵や幼虫は確認できませんでしたが、近くの枝に誤産卵したのを確認しています。

ここでの撮影を終えた後、当初の計画通り崖上部の探索を行いましたが、ツメレンゲの小さな群落を一つ見つけただけでした。それでも、このツメレンゲには葉に幼虫が穿孔した後らしきものを見つけましたので、このあたり一帯に広く発生しているのかもしれません。

ところで、2枚目の写真の個体、後翅裏面の黒斑が2、3個消失している異常型のようです。

ペンタックス K-5 + D FA macro 100/2.8
12/09/12
たつの市

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