オオゴマダラのホバリング 擬似スローモーション

もう展示は終わってしまいましたが、この一月に発表された第二回伊丹市昆虫館デジタル昆虫写真コンテスト「いたこんでフォトコン2」で、優秀賞を頂きました。そして、先日の土曜日は、その表彰式および、審査委員長を勤められた昆虫写真家・高嶋清明さんによる講評会と講演会があり、参加してきました。

伊丹の昆虫館に行ったからには、当然、蝶温室での、冬の昆虫撮影を楽しんできました。
蝶温室内で最も目立つ蝶と言えばオオゴマダラで、大きく、数も多く、よく飛ぶので目立ちます。そして、ときどき、メスに対して、見事なホバリングしながら求愛のティスプレイをしているのも、目にします。

さて、そんなホバリングを撮影していて気づいたことが一つ、激しく翅を動かす蝶が、連写での撮影中は、ファインダーに見える蝶の動きがほとんど止まって見えるのです。ということは、つまりカメラの連射のサイクル(7 fps)と、オオゴマダラのホバリングの羽ばたきのサイクルが非常に近いとゆうことになります。

ということは、連写で撮影したものをつなげて見れば、擬似スローモーションの映像として、オオゴマダラのホバリングを捉えられると思い試してみました。撮影したもののなかから、それっぽく写ったもの順番にならべてをGIFアニメにしてみました。

Hovering of  Idea leuconoe, gif animation

Hovering of  Idea leuconoe, gif animation

Hovering of  Idea leuconoe, gif animation

連写のサイクルより、羽ばたきのサイクルが若干早ければ順方向のスローモーションになるはずですが、若干遅ければ逆転スローモーションになるはずです。実際、羽ばたきの速度にはばらつきがあるようで、1枚目は撮影順の逆に、2、3枚目は撮影順に並べています。大体、10~15コマで羽ばたき一回で写っていますが、実際には撮影中にコマ数±1回の羽ばたきが行われて、それぞれの羽ばたきに一部をつなぎあわせて、ひとつの羽ばたきを見せていることになります。

こうしてみると、ホバリング中も、複雑な翅のひねりや動きをしていることが、よくわかります。

ペンタックス Kー7 + D FA macro 100/2.8
12/01/28
伊丹市昆虫館/伊丹市

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