ジョウザンミドリシジミを撮影した後、この日の目的である兵庫ウスイロヒョウモンモドキを守る会主催の観察会に参加しました。
初めに、ふもとの施設でスイロヒョウモンモドキの生態、守る会の活動、周辺の自然環境について説明を受けました。
ウスイロヒョウモンモドキは日本でもっとも絶滅の恐れがある蝶の一つで、草原環境に依存する生活をしています。雨の豊かな日本では、草原は適切に管理されないとあっという間に林になってしまうため、草原を生活の場とする蝶の多くが、絶滅の恐れを抱えています。
分布の東限である兵庫県下にも、かつては多数の生息地があったそうですが、環境変化により観察会の行われたハチ高原周辺に分布するのみの状態にありますが、数年前より守る会による計画的な草刈り、食草オミナエシの増殖などの環境改善、法的な採集禁止措置によりその数を増やしつつあるとのことです。
説明の後、梅雨明けの素晴らしい晴天の下、ゲレンデは汗だくでのぼり、ハチ高原スキー場の一角、高丸山の生息地へ。
最初、歩道を歩いているときはウスイロヒョウモンモドキの姿をあまり見ることができなかったが、歩道を外れ一面の低いススキの中に踏み込んでいくと次々と姿を現しました。まだまだ1、2箇所の生息地では安心できないものの、数的な回復の様子が実感できました。
ペンタックス K-5 + D FA macro 100/2.8
11/07/10
高丸山/養父市
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